夏にサンドイッチのお弁当をについて、こんなお悩みをよく聞きます。
- チーズをはさんでも傷まない?
- 夏の暑さでチーズが溶けることはないの?
- どんなチーズなら夏でもサンドイッチにできる?
- サンドイッチが傷まない持って行き方ってあるの?
- 夏に傷まないサンドイッチのレシピを知りたい!
毎日お弁当を作る、というだけでも大変なのに、夏場は食中毒にならないように気を使いますよね。
そこで、夏のサンドイッチ弁当にチーズをはさむときのポイントについて調べてみました。
お弁当を20年作り続けている私の、よく作るレシピやアレンジについても紹介します!
お弁当のサンドイッチに夏にチーズをはさむときのポイント
お弁当にサンドイッチを持っていくときに、夏場にチーズをはさむ場合はプロセスチーズが最適です。
スライスチーズだと食パンの大きさにちょうど良く、カットする手間もなくて便利ですね。
クリームチーズもサンドイッチと相性が良いのですが、夏は避けた方がよいかもしれません。
プロセスチーズよりも傷みやすいのと、温度が高いと柔らかくなる性質があるため、夏場はべちゃっとなってしまうからです。
夏にサンドイッチにはさむチーズは溶けないタイプのプロセスチーズが最適
スライスチーズには加熱すると溶けるタイプのものもありますが、サンドイッチには溶けないタイプが良いです。
溶けるタイプのものをそのまま食べても衛生的に何も問題はありませんが、加熱しておいしくなるように作られているので、常温だと風味が劣ります。
溶けないタイプのチーズも気温が高いと少し柔らかくはなりますが、溶けだすことはないように作られていますので、ドロドロになることはありませんよ。
チーズを包んでいる包装をはがしてそのままパンにはさめば、雑菌が付きにくいので傷む心配もありません。
クリームチーズは気温が高いと柔らかくなりすぎてダレてきますので、サンドイッチがべしゃっとなることがあります。
フレッシュチーズは水分が多く、フレッシュの名の通り「生」ですのでサンドイッチにはそもそも不向きです。
カビ系のチーズも温度管理が難しいもののひとつ。柔らかくなってダレたり、独特の匂いがきつくなったりして不向きです。
合わせる具材は水分の出ない物を選ぶと傷まない
水分の多い生野菜は傷みやすいので、夏のサンドイッチ弁当には避けた方がよいでしょう。
レタス・きゅうり・トマトがサンドイッチによく使われる生野菜ですが、水分が多いので傷みやすく、サンドイッチの食感も悪くなります。
チーズと相性のよいハムは、4枚入りの小分けのものを使うようなときは包装から出してそのままサンドイッチにして問題ありません。
スーパーでトレーに入って売っているようなハムを使うときは、念のため湯通ししたほうが夏は安心です。
パンにはマヨネーズやバターを端まで塗り広げる
サンドイッチに使うパンにバターやマヨネーズを塗っておくのは、パンに水分がしみ込みにくくする効果があります。
水分がしみ込むと食感が悪くなるだけではなく、傷みやすくなるので、このひと手間はとっても大事。端まできっちり塗りましょう。
夏はカラシやマスタードを塗ると防腐効果が期待できます!辛味が苦手な方やお子さんのサンドイッチ弁当には、マスタードを少し混ぜたマヨネーズを塗るといいでしょう。
サンドイッチのお弁当持たせ方は保冷バッグと保冷剤を
夏場にサンドイッチのお弁当を持たせる場合には、保冷剤は必ず必要です。
お弁当袋を保冷できるものにして、その中に保冷剤とサンドイッチを入れると安心です。
温度管理ができていれば、真夏でもサンドイッチの具材はそんなに神経質にならなくても大丈夫です!
清潔な手やまな板、包丁を使うことを徹底すればほとんど食中毒の心配はありません。
35度前後が食中毒菌のもっとも繁殖しやすい温度
食中毒菌がもっとも繁殖しやすい温度は、20度~40度と言われています。その中でも一番危険とされる温度が35度前後です。
食中毒の原因菌の代表である腸炎ビブリオ菌を培養した広島市衛生研究所の実験では、最初20個だった菌が6時間後、25度では1万個、35度で100万個に増えたそうです。
腸炎ビブリオ菌は体内に10万~100万個入らないと発症しないと言われていますので、35度で保存するのがとても危険だということがわかりますね。
多めの保冷剤と保冷バッグで持ち運べば安心
夏は保冷剤とお弁当を一緒に保冷バッグに入れて持ち運ぶようにすれば安心です。
Yahooニュースに夏場のお弁当と保冷剤の効果について実験した記事がありましたので紹介します。
- 室温は30度前後
- 最近が繁殖する温度となる20度を超えるまでの時間を計測する
- 用意した保冷剤は100均で買える80gのもの(ケーキに通常つけてくれる保冷剤は40g)
- 100均で購入した200円の保冷バッグと布のお弁当袋で比較
結果は保冷バッグに保冷剤を3つ入れて置くと、6時間後まで20度を超えないという結果になりました。
保冷バッグ | 布のお弁当袋 | |
保冷剤1個 | 4時間後 | 3時間後 |
保冷剤2個 | 5時間後 | 4時間後 |
保冷剤3個 | 6時間後 | 5時間後 |
サンドイッチを作ってから食べるまでに時間が長い場合には、80g程度の保冷剤を3個、保冷バッグにお弁当と一緒に入れると安心です。
逆に、お弁当を詰めてから食べるまであまり時間がかからない場合には、保冷剤をたくさん入れすぎると冷たくておいしく感じないかもしれませんね。
傷まないサンドイッチのレシピ
我が家で作る、夏でも傷まないサンドイッチのレシピを2つ紹介します。20年以上お弁当を毎日作っていますが、私も家族もお腹を壊したことはありませんよ(笑)
食パンを使ったレシピですが、はさみ方を変えればロールパンやコッペパンでも作れます。
ズボラ主婦ですので冷凍食品をよく使います。また大失敗して家族に怒られたレシピも公開しちゃいます。
ハムカツとチーズのサンドイッチ
<材料>
- 食パン2枚(我が家は6枚切りですが、お好きなものでOK)
- パンに塗るマーガリンとマスタード少々(バターは柔らかくするのが面倒なのでマーガリン派)
- スライスチーズ 1枚(溶けないタイプ)
- 冷凍食品のハムカツ(業務スーパーのものがぴったりサイズでよく使います)
<作り方>
- 食パンはトースターで焼き、2枚それぞれにマーガリンを塗る。1枚にはマスタードも塗る。
- ハムカツを揚げる。(ハムは火の通りを気にしないでOKなので、よい色になったら大丈夫)
- 油をきり、マスタードを塗った方のパンにハムカツをのせる
- カツが冷めたらスライスチーズをのせ、残った方のパンではさむ
- 半分にカットし、ラップでくるむ
<アレンジやポイント>
- 作ってから食べるまで時間が短い場合は、よく水気を切ったキャベツを千切りにしてチーズの代わりに乗せても美味しい。
- ソースやマヨネーズはお好みで。少量塗って持たせることもあります。もちろん保冷剤は必須。
- ラップでくるむときは、サンドイッチが冷めてから、が鉄則。
- ハムカツを揚げるのも面倒くさいときは、ベーコンを焼いて油をキッチンペーパーで拭き、チーズとはさんでも美味しい。ベーコンの塩気で調味料いらずです。
ハンバーグとズッキーニのソテーのサンドイッチ
<材料>
- 食パン2枚(軽く焼いてマーガリンを塗る)
- 冷凍食品のミニハンバーグ 4つ(あんまりジューシーじゃないものがお弁当には安心かも)
- ズッキーニ3分の1本くらい(お好みで)
- 粉チーズ(好きなだけ)
<作り方>
- ミニハンバーグは電子レンジで解凍し、冷めたらケチャップを少量乗せる
- ズッキーニは薄く油を敷いたフライパンで両面こんがり焼き、色がついたら粉チーズを振ってからめるようにする。
- マーガリンを塗ったパンにミニハンバーグを均等に4つのせ、冷めたズッキーニをハンバーグに重ねて乗せる。なるべく平らになるようにする。
- もう1枚のパンを重ねておさえ、真ん中から半分にカットしてラップにくるむ
<アレンジやポイント>
- 大きなハンバーグを使うとサンドイッチの端にお肉がなく寂しく感じるとのことで、我が家では冷凍のミニハンバーグを使っています。
- 四角い食パンを真ん中から長方形2つになるようにカットすると、ハンバーグがこぼれなくてよいです。
- ズッキーニはかぼちゃやニンジン、ホウレンソウのソテーに替えても美味しい。
- 粉チーズを入れると焦げやすくなるので注意。塩気が足りないようなら塩少々を振って焼いても。
【失敗作】白身魚のフライときゅうりのサンドイッチ
冷凍食品の白身魚のフライを揚げて、きゅうりをスライスしたものと一緒にサンドイッチにしたことがありました。
お腹は壊さなかったのですが、持って行った家族に「二度ときゅうりは入れるな」とそれはそれは怒られました。
失敗の原因は、きゅうりをスライスしてそのまま使ったため、時間とともに水分が出てしまったこと。
魚のフライも水分が多い食材です。揚げた衣で魚の水分を閉じ込めて「サク、ジュワー」になるはずが、きゅうりの水分を衣が吸ってしまった様子。
結果、サンドイッチがべっちゃりとなり、非常に不味かったと大層お怒りでした。
きゅうりをサンドイッチにするときは、スライスしたものに塩を振って数分おき、よーく水分を拭き取ってから使う、という手間をサボらないようにしましょう。
まとめ
- お弁当のサンドイッチは、夏場にチーズをはさむ場合はプロセスチーズが最適
- スライスチーズを使う場合サンドイッチには溶けないタイプが良い
- 水分の多い生野菜は傷みやすいので、夏のサンドイッチ弁当には避けた方がよい
- サンドイッチに使うパンにバターやマヨネーズを塗っておくのは、パンに水分がしみ込みにくくする効果がある
- 夏場にサンドイッチのお弁当を持たせる場合には、保冷剤は必ず必要
- 食中毒菌がもっとも繁殖しやすい温度は、20度~40度、一番危険なのが35度前後
- 夏は保冷剤とお弁当を一緒に保冷バッグに入れて持ち運ぶようにすれば安心
- 我が家で作る、夏でも傷まないサンドイッチのレシピを2つ紹介
食欲がどうしても落ちる夏、サンドイッチなら一口でいろんな栄養がとれますね。
チーズのカルシウムやたんぱく質は体に大切な栄養素ですから、積極的に食べたいものです。
保冷剤や保冷バッグを上手に使って、夏も傷む心配のないサンドイッチのお弁当を持っていきましょう!
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