お弁当にも大好きなカレーを持っていきたいときは、保温ジャーやスープジャーを使うのが安全で、美味しさも保てる方法です。
でも、特に夏場に保温ジャーでカレーを持って行っても大丈夫なの?と心配になりますよね。
お弁当作り30年越えの私ですが、お弁当の食中毒対策には本当に気を使います。
カレーをお弁当にして保温ジャーで持って行くとき、食中毒にならないように気をつけるポイントは次の3つです。
この3つのポイントに気をつければ、お弁当にカレーを保温ジャーに入れても大丈夫!
それでは、3つのポイントについて詳しく解説していきます。

お弁当のカレーも保温ジャーやスープジャーなら食中毒の心配は無用

結論から言えば、保温ジャーにアツアツにしたカレーを入れれば、食中毒の心配はありません。
お弁当のカレーが傷んでしまう主な原因は、温度が下がってしまうこと。
保温ジャーは正しく使えば保温効果が高く、食中毒菌が繁殖しやすい「ぬるい温度」を避けることができます。
特に、主にカレーやシチューでの食中毒を引き起こす原因となるウェルシュ菌は、特定の温度帯で急速に増殖します。
家庭でできる最大の食中毒予防策は、この菌を増やさないことなんです。
お弁当のカレー、食中毒の原因はウェルシュ菌
お弁当のカレーで食中毒を起こす原因になるのは、主に「ウェルシュ菌」です。
食中毒を防ぐための3つのポイントは、
と言われています。そしてウエルシュ菌は高温になると活動を止めて殻に閉じこもり、45℃前後になると増殖をし始める、という厄介な性質があります。
グツグツ煮ても完全に殺菌できない菌なので、ウェルシュ菌が好む45℃前後に温度を下げないことが最大のポイントになるんです。
お弁当のカレーの温度を下げないために保温ジャーが最適
保温機能の高いスープジャーは、朝アツアツのカレーを入れれば5時間近く50℃以上を保ってくれます。
朝7時にお弁当を作ると、5時間後は12時。ちょうどランチタイムに間に合います!
また、レトルトカレーはパック詰めする過程でウェルシュ菌は死滅しているため、こちらも心配いりません。
お弁当のカレーで食中毒にならないためのポイント3つ
カレーをお弁当で持って行く場合、できるだけ長時間50℃以上を保つことが、ウェルシュ菌の繁殖を防ぐために大切なポイントになります。
そのためには保温性の高いお弁当箱を使うのが最適ですが、さらに安心してお弁当のカレーを持ち歩くための工夫を3つご紹介します。
食中毒を防ぐ工夫①:保温ジャーやスープジャーを熱湯で1分予熱する

カレーを保温容器に入れるときは、必ず保温ジャーに熱湯を入れて1分程度容器を予熱して使いましょう。
保温ジャーそのものが冷えていると、せっかくアツアツのカレーを入れてもすぐ温度が下がります。
保温ジャーやスープジャーも、入れたときの温度のまま数時間保つことはできません。ゆっくりと時間がたつと温度が下がっていきます。
雑菌の繁殖しやすい温度までは下がらないように、保温ジャーの性能を100%引き出す必要があります。
そのために必要なのが予熱するひと手間になります。
麺類などを冷たいままお弁当にする場合は、予熱ではなく予冷するようにします。氷水など冷たい水を入れて保温ジャーの中を冷やすだけ。
お昼までに温度が上がっていくスピードが遅くなり、冷たいままで食べることができますよ。
食中毒を防ぐ工夫②:カレーはアツアツを保温ジャーに入れてすぐにふたを閉める

カレーを保温ジャーに入れるときは、予熱した容器にアツアツのカレーを入れて、すぐにふたを閉めましょう。
温度が下がる時間を少しでもなくすためのポイントです。
入れる量は容器の容量と同じにしましょう。小食だから、と少なく入れると冷める時間が早くなり、腐敗の原因になることも!
スープジャーやランチジャーのふたが開かないのは、温度が下がることでジャーの中の圧力が下がっていることが多いです。
ビンのふたが開かないのと同じ理由ですね。次のような方法があるそうです!
食中毒を防ぐ工夫③:お弁当を詰めてから6時間以内に食べる

保温ジャーやスープジャーのほとんどのメーカーが、「6時間以内」に食べることを前提としており、保温性能について「6時間後が〇〇度」という表記になっています。
お昼が12時なら朝6時、13時なら朝7時以降にお弁当を詰めるようにしましょう。
6時間を超えたらすぐに食中毒になる、というわけではありません。
ですが、目安になる6時間をなるべく超えないようにすることで、食中毒のリスクを下げることは確かです。
保温ジャーでのお弁当のカレー持って行き方3つ
カレーを保温ジャーに入れて持っていくときの保温ジャーの選び方は大きく3種類あります。
- ご飯・汁物(カレーは汁物として考える)・おかずをそれぞれ入れる容器がセットになったもの
- スープジャーにカレーを入れ、ご飯やおかずは別に持っていく方法
- どんぶりものをお弁当にするための保温ジャーの、おかずを入れる部分にカレーを入れる
それぞれの方法について詳しくみていきましょう。
①カレー・ご飯・おかずをそれぞれ入れることができるランチジャー

ごはんを保温できる容器、カレー、マーボ豆腐などを入れることができる汁物用保温容器、保温性能のないおかず専用容器がセットになっているものです。
汁物容器の熱がごはん容器にも伝わるので、ごはんの温かさが長く保てるメリットがあります。
冷たい麺類を持っていきたいときは、良く冷やした麺をごはん容器に入れ、よく冷やしたつけ汁や汁物を汁物容器に入れればOK。
おかず容器は保温・保冷効果がなく普通のお弁当箱と同じなので、しっかり冷ましてから詰める必要があります。
副菜はどうしよう…とお悩みの方には、こちらの関連記事が参考になると思います。
②スープジャーにカレーを入れてごはんは別に持っていく
カレーをスープジャーに入れて持っていき、ごはんは別容器にするか、おにぎりにする方法です。
アツアツで入れたカレーも昼頃には温度は下がりますが、食中毒の原因菌が繁殖する温度までは下がらないので、安心してお昼に食べることができます。
ごはんをおにぎりにして持っていく場合は、手で直接握らずにラップにごはんを乗せて、ラップごと握ればお昼まで傷むことはありません。
朝の忙しい時間、ごはんを炊いている時間なんてない!という方には、下の記事を参考にしていただけると思います!
③どんぶり弁当用保温ジャーにカレーを入れて持っていく

ごはん容器が保温できる作りになっていて、おかず容器はごはんの熱で保温するタイプです。
おかず入れのふたがシリコンでぴったり閉められるようになっており、汁もれしにくい構造になっているものが多いようです。
お弁当にカレーを持って行くための保温ジャー・スープジャーおすすめ3選
カレー弁当を持って行くときにおすすめの、楽天やAmazonで人気の高い保温ジャーとスープジャーを、3つご紹介します。
象印 ステンレススープジャー
保温力はもちろん、お手入れのしやすさにもこだわった象印のスープジャーです。
容器本体の断熱性だけではなく、フタ部分にも工夫があり、フタ部分から熱が逃げていくのを防いで入れたカレーを冷めにくくしています。
入れ口が大きいのでカレーをこぼさずお玉から注げ、洗う時も底までしっかり洗えるのもポイントです!
\専用ポーチ付きで見た目も◎。写真で確認してみることができます/

アスベル カフェ丼ランチ
テレビ番組でも紹介された、人気の保温ジャーです。保温性能が高く、ランチの時間までしっかりカレーを保温してくれるので安心。
食洗機が使えるのでお手入れの時間や手間が少ないの嬉しいですね。
\ランキングの常連です。ポイントを貯めて、使って、お得に購入できます/

サーモス スープジャーランチセット
品質に定評のある、サーモスのスープジャーとおかず容器がセットになったものです。
おかず容器に保温性能はありませんが、野菜おかずやコロッケ、から揚げなどを入れたり、果物を冷やしてデザートに持って行ったり使い勝手がよいんです。
\セール時期はポイントもたくさんついて、いつもよりお得です/

レトルトカレーを使うともっと安心&時短!
お弁当にカレーを持っていくのに便利なのがレトルトカレーです。
開封しなければ常温で長期保存もでき、ストックしておくとお弁当以外にも食べることができて便利ですよ。
また、密封される過程でウェルシュ菌が死滅するので、食中毒の危険がとても少ないのもメリット!
保温ジャーに入れて持っていく場合は、開封したものをレンジや鍋でしっかり温めてから入れれば大丈夫です!
朝の忙しい時間、時短できるのもレトルトカレーを使うメリットですね。
カレー弁当を保温ジャーで持って行くときのよくあるQ&A
- Q夕飯のカレーが余ったものを、お弁当に持って行ってもいい?
- A
私個人は、30年のお弁当作りの中で、昨日のカレーを再加熱してお弁当に持たせたことはありません。
なお、夕飯の後、カレーのお鍋を出しっぱなしにしていたものを、朝再度加熱してお弁当に持って行くのは非常に危険です。
- Q夏の暑い日にカレーをお弁当に持って行っても大丈夫?
- A
保温ジャーをあらかじめ予熱し、熱いままカレーを入れてすぐフタをする、など正しく保温ジャーを使えば、真夏でもカレー弁当を持っていけますよ!
むしろ、副菜に生野菜のサラダを持たせるような場合は、水分をできるだけ拭き取る、保冷剤を持たせるなどが必要です。
- Qスープジャーでカレーをお弁当にしたら、ごはんはどうやって持って行くの?
- A
おにぎりにしたり、別の容器に入れて持たせればOK。
ごはんが傷むことが心配であれば、ロールパンなどを持たせてもよいですね。パンとカレーだと目先が変わって食欲も出そうです。
お弁当にカレーを保温ジャーで持っていこう!まとめ

- お弁当にカレーを持っていくなら、保温ジャーやスープジャーを使う
- カレー・ご飯・おかずをそれぞれ入れることができるランチジャーを使う方法
- スープジャーにカレーを入れてごはんは別に持っていく方法
- どんぶり弁当用保温ジャーにカレーを入れて持っていく方法
- 必ず保温ジャーに熱湯を入れて1分程度容器を予熱して使う
- 予熱した容器にアツアツのカレーを入たらすぐにふたを閉める
- お弁当を詰めてから6時間以内に食べる
- お弁当にカレーを持っていくのに便利なのがレトルトカレー
特に夏は、ランチジャーで保温したお弁当は大丈夫なの?と不安になりますが、正しく保温できれば食中毒の心配はありません。
レトルトをうまく使えば、時短にもなりますし大変なお弁当作りを手抜きできちゃいます!
保温ジャーやスープジャーを使えば、今日から大好きなカレーをお弁当に持っていけますね!

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