犬の首輪ってつけっぱなしはダメなの?
結論から言うと、適切な首輪を正しく装着すれば24時間つけっぱなしでも問題ありません。むしろ、迷子札を付けた首輪を常時装着しておくことで、万が一の事態に備えることができます。
愛犬に負担のない素材の、適切なサイズの首輪を選んであげれば、一日中首輪をしていても愛犬のストレスになることはないですよ。
この記事では、犬の首輪の安全な使用方法と、つけっぱなしでも愛犬の負担にならない首輪について詳しく解説します。
首輪をつけっぱなしにするデメリット
愛犬に首輪をずっとつけっぱなしにしておくことの、デメリットをまず紹介します。
- 犬にストレスがかかる
- 首輪の周辺の毛が切れたり毛玉になったりする
- 首輪の周辺が蒸れる
愛犬にとって不適切なサイズの首輪をずっとつけていることは、ストレスになってしまいますし、毛がスレて毛玉になったり抜けたりする原因になります。
また、こまめなブラッシングなどをしていない場合にも、トラブルの元になると思います。
ただし、皮膚が敏感だったり皮膚炎を持っているワンちゃんは、一日中首輪をつけない方が良い場合もあるでしょう。
皮膚炎がある場合には、獣医さんとよく相談することは必要になってきますね。
首輪をつけっぱなしにするメリット
首輪をずっとつけていることのメリットを、次に紹介しましょう。
- 脱走したり迷子になったりしたときに、身元確認をしてもらえる
- 愛犬が興奮してしまう場面で、すぐにリードをつけることができる
- 迷子札や鑑札、予防接種証などを常につけておくことができる
このほかに、愛犬が「家族の一員である」という気持ちになる、という面がある、と私は感じています。
我が家の場合、にはなりますが、そちらもお話させてください。
脱走や迷子になったときの身元確認ができる
普段は大人しく、よくトレーニングされた愛犬であっても、大きな音に驚いたりパニックになると、家を飛び出してしまうことがあります。
すぐに見つけてあげられない場合もたくさんあるんです。
そんな場合も、首輪に迷子札や鑑札がついていれば、飼い主に連絡が入ってお家に帰れる可能性が高くなります!
災害時に、迷子札が首輪についていたワンちゃんは無事に飼い主のところに帰れた、という例はいくつもあるそうです。
すぐにリードをつけて愛犬を落ち着かせることができる
来客時のチャイムに興奮してしまうワンちゃんはとっても多いと思います。
玄関のドアを開けた瞬間、飛び出してしまったり、来た人にとびかかったりするととても危険です。
躾の工夫とともに、リードをつけてあげて事故を防ぐことも、首輪を常につけていれば可能ですね。
迷子札や鑑札などを常につけておける
迷子札をつけたり、首輪に名入れをすることで、万が一の場合に備えることはとても大切です。
動物愛護法によって、現在新たに飼い主に引き渡される犬には、マイクロチップを体に埋め込むことが2022年6月から義務化されています。
マイクロチップは読み取るのに専用の装置が必要で、動物病院や保健所に行かないと読み取りできません。
首輪に迷子札があれば、保護した人がすぐに飼い主に連絡を取ることができるので、すぐにお家に帰ることができますね。
家族の一員としての印
我が家の場合、にはなりますが、愛犬はずっと首輪をつけて生活していました。
保護犬だった、ということもあって、首輪をつけてあげることが我が家の家族である印だ、と飼い主側が考えていたことが、伝わっていたように思うんです。
自宅でお風呂に入れるときは外しますが、キレイにして乾かしたあと、首輪をつけるまでがセットだ、と愛犬自身が思っていたようです。
首輪をしてあげると、顔つきがシャキッとするのがわかりました。首輪がない状態は、人間に例えると下着をつけていないような頼りなさだったのかな?と思います。
愛犬の首に負担がかからない首輪の選び方
どのような首輪だったら、愛犬にストレスやトラブルなく、ずっとつけっぱなしにして大丈夫なのでしょうか。
選び方について、以下にまとめてみました。
首輪に使われる主な素材別の特徴
犬の首輪に使われる主な素材について、それぞれの特徴は次の通りです。
素材名 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ナイロン | ・耐久性が高い ・水に強い ・通気性が良い ・軽量 ・丸洗いができて衛生的 | ・静電気が発生しやすいことがある |
合成皮革 | ・水に強い ・汚れにくい | ・耐久性が劣る |
本革 | ・耐久性が高く、劣化しにくい ・通気性がよい ・使い込むほどよくなじみ、風合いが良くなる ・高級感がある | ・素材が固いことがあり、馴染むまで時間がかかることがある ・水に弱く、メンテナンスしないとカビが生えることも |
金属 | ・丈夫で耐久性が高い | ・重いものが多い ・毛が絡まることがある ・錆びることがある ・金属アレルギーが出る可能性がある |
布製 | ・軽い ・おしゃれな色や柄を楽しむことができる ・リーズナブルなものが多い | ・耐久性は高くなく、擦り切れてしまう ・布だけで作られた首輪は、リードをつけると切れてしまうことがある |
アクティブでアウトドア好きなワンちゃんには、ナイロン製が丈夫でお手入れが簡単なのでおすすめです。
小さな子犬時代は布製の柔らかいものをつけて、成長してきたら革製に切り替える、という選び方もできますね。
首輪の止め方・スタイル別特徴
首輪を固定するのには、ベルトタイプ、バックルでパチンと止めるタイプ、チョークチェーン、ハーフチョークなどのスタイルがあります。
首輪のスタイル | メリット | デメリット | 向いているワンちゃん |
---|---|---|---|
ベルトタイプ (人間のベルトと同じタイプ) | ・穴の位置でサイズ調整ができる ・丈夫で外れにくい ・革製の首輪に多い | ・頻繁に付け替えるのは向かない ・重いことがある | ・大型犬 ・引っ張りの強いワンちゃん |
バックルタイプ (プラスチックでパチンと止めるタイプ) | ・多くの首輪に使われているタイプ ・軽量で子犬や超小型犬でも負担がない | ・プラスチック部分が壊れることがある ・しっかりはめ込まないと外れてしまうことがある | ・ほとんど全ての犬種 |
チョークチェーン | ・躾で使われることがある ・リードで引くと首輪が締まり、犬に合図を送れる ・トレーニング効果が高いと言われている | ・金属製だと重く、小型犬には向かない ・トレーナーの指導のもと使用する必要がある ・装着したままつないでおくのは命にかかわることも | ・大型犬などのトレーニングの時 |
ハーフチョーク (首輪の半分が布や革、半分がチェーン) | ・躾で使われることがある ・リードで引くと首輪が締まり、犬に合図を送れる ・トレーニング効果が高いと言われている | ・半分が布や革のため、チョークチェーンよりも負担が少ない ・使い方を間違えると首や気管支にダメージを与えることがある ・装着したままつないでおくのは命にかかわることも | ・中型犬以上 ・トレーニング時 |
チョークチェーンやハーフチョークは、「躾やすい」という点で人気ですが、使い方には注意が必要です。
つけっぱなしにするのであれば、ベルトやバックルタイプを選びましょう。
サイズの正しい測り方
正しいサイズの首輪を購入するためには、必ず愛犬自身の首回りを計測しましょう。
愛犬が立った状態で、首回りで一番細い部分を、被毛をかき分けて地肌に近い場所で測ります。
お座りやフセの状態では正しいサイズが測れないことがあるので、必ず立たせて測るようにします。
測った数値の+2センチ程度が、正しい首輪のサイズです。
実際にワンちゃんの首に付けてみて、指2本首輪と体との間に入る程度が、抜けることがなくきつすぎない、正しいつけ方になります。
きつすぎたり、ゆるすぎたりする首輪はワンちゃんのストレスの元になったり、被毛や皮膚のトラブルの原因になります。
首から抜けてしまうと、そのまま迷子になって見つからない・・・という悲劇が起こりますよ。
首輪もメンテナンスしよう!
普段つけっぱなしにしている首輪も、定期的な確認やメンテナンスが必要です。
傷んでいたり、劣化しているときは、すぐに新しい首輪に交換してあげましょう。
おすすめの首輪3つ紹介!
通販サイトからピックアップした、おすすめの犬の首輪を3つご紹介します。
安全性やワンちゃんの快適さに配慮したもので、口コミ件数が多いものを厳選して選びました。
Easy wlalk(Truelove)
ナイロン製のメッシュ素材で通気性がよく、オールシーズン快適に使えるタイプです。
クッション性が高いため、愛犬の肌当たりが柔らかく、首にあたって痛いということもありません。
車のヘッドライトなどを反射する素材が編みこまれているので、暗い時間帯のお散歩も安心です。
超小型犬から超大型犬まで対応するサイズ展開で、どんな犬種でも対応できます。
ファーストレーベルシリーズ(犬の首輪屋てるべる)
国内で革ベルトの専門職人が全工程にかかわって作られるのが、てるべるの首輪です。
シンプルながら一つ一つ丁寧に作られた本革の首輪は、丈夫であると同時に、ワンちゃんが快適に付けていられるよう、細部まで工夫されています。
ベーシックなラインの他にも、かわいらしいデザインのものも手掛けているので、一度ショップをのぞいてみては?
ダブルリングカラー(SUZUKOUBOU)
ブラスチック製のバックルタイプは、どうしても耐久性に不安がある、という飼い主さんにおすすめなのが、SUZUKOUBOUの製品です。
リードをダブルリングで繋げるため、万が一破損してしまっても首輪がすっぽ抜けることがありません。
バックルそのものも米軍で使用されている丈夫なもので、二重三重に安全に配慮された製品づくりにこだわっています。
素材は丈夫なポリプロピレンベルトで、水にも汚れにも強く、激しく遊ぶのが大好きなワンちゃんでも大丈夫。お手入れも簡単です。
まとめ
犬の首輪は、適切な製品を選び、正しく使用すれば24時間つけっぱなしでも大丈夫!
大切なのは、愛犬の体型や生活スタイルに合った首輪を選び、定期的なケアを行うことです。
愛犬との絆の印が首輪ですから、ぜひワンちゃんにも気に入ってもらえる1本を選んであげてくださいね!
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