お弁当にも大好きなカレーを持っていきたいけれど、保温ジャーに入れて大丈夫なの?食中毒になったりしない?と心配になりますよね。
お弁当作り20年越えの私ですが、お弁当の食中毒対策には本当に気を使います。保温ジャーで温かいものを持たせて大丈夫?という不安は私も持っていました。
そこで、みんな大好きカレーをお弁当に持っていくとしたら、どうやって持っていけばいいのか、保温ジャーで持ち運んで大丈夫か、調べてみました。
お弁当にカレーを保温ジャーに入れても大丈夫!この記事では注意点なども含めて解説していきます。
お弁当にカレーを保温ジャーに入れて持っていこう!
お弁当にカレーを持っていくなら、保温ジャーやスープジャーを使う一択です!
食中毒菌でニュースにもなっていた「ウェルシュ菌」は、12℃~50℃の範囲で増殖し、特に45℃前後で爆発的に増える菌です。
保温機能の高いスープジャーは、5時間近く50℃以上を保ってくれます。
朝アツアツのカレーを入れれば、ランチタイムまでウェルシュ菌の増殖温度まで下がらず、安心して食べることができます。
レトルトカレーはパック詰めする過程でウェルシュ菌は死滅しているため、こちらも心配いりません。
お弁当にカレーを持っていける保温弁当箱は3種類
カレーを保温ジャーに入れて持っていくときの保温ジャーの選び方は大きく3種類あります。
- ご飯・汁物(カレーは汁物として考える)・おかずをそれぞれ入れる容器がセットになったもの
- スープジャーにカレーを入れ、ご飯やおかずは別に持っていく方法
- どんぶりものをお弁当にするための保温ジャーの、おかずを入れる部分にカレーを入れる
それぞれの方法について詳しくみていきましょう。
①カレー・ご飯・おかずをそれぞれ入れることができるランチジャー
ごはんを保温できる容器、カレー、マーボ豆腐などを入れることができる汁物用保温容器、保温性能のないおかず専用容器がセットになっているものです。
汁物容器の熱がごはん容器にも伝わるので、ごはんの温かさが長く保てるメリットがあります。
冷たい麺類を持っていきたいときは、良く冷やした麺をごはん容器に入れ、よく冷やしたつけ汁や汁物を汁物容器に入れればOK。
おかず容器は保温・保冷効果がなく普通のお弁当箱と同じなので、しっかり冷ましてから詰める必要があります。
②スープジャーにカレーを入れてごはんは別に持っていく
カレーをスープジャーに入れて持っていき、ごはんは別容器にするか、おにぎりにする方法です。
アツアツで入れたカレーも昼頃には温度は下がりますが、食中毒の原因菌が繁殖する温度までは下がらないので、安心してお昼に食べることができます。
ごはんをおにぎりにして持っていく場合は、手で直接握らずにラップにごはんを乗せて、ラップごと握ればお昼まで傷むことはありません。
③どんぶり弁当用保温ジャーにカレーを入れて持っていく
ごはん容器が保温できる作りになっていて、おかず容器はごはんの熱で保温するタイプです。
おかず入れのふたがシリコンでぴったり閉められるようになっており、汁もれしにくい構造になっているものが多いようです。
お弁当のカレーも保温ジャーなら食中毒の心配は無用
カレーをお弁当に持たせるとき、一番気になるのが食中毒にならないか?腐らないか?という点。
保温ジャーにアツアツにしたカレーを入れれば、食中毒の心配はありません。
保温ジャーやスープジャーは、普通のお弁当箱よりも保温効果は各段に高く、ランチタイムまでウェルシュ菌の繁殖温度に下がりにくくなっています。
ウェルシュ菌は高温に強いため、お鍋で温めた程度では殺菌できません。また酸素を嫌う性質があり、沸騰して空気が抜けた状態が大好きなんです。
食中毒の症状が出る数までウェルシュ菌を増やさないことが、家庭でできる最大の予防法とのこと。
つまり、繁殖しやすい温度に下げないようにすることが大切で、そのためには保温ジャーやスープジャーを使うのが一番いい、というわけです。
お弁当のカレーが傷んでしまうのは、少し冷めて温度が下がった状態になるからです。
保温ジャーにカレーを入れてお弁当にするとき、食中毒を避けるための注意する項目が3つあります。
それぞれの項目について、以下詳しく解説しますね。
保温容器を熱湯で予熱してから使う
カレーを保温容器に入れるときは、必ず保温ジャーに熱湯を入れて1分程度容器を予熱して使いましょう。
保温ジャーそのものが冷えていると、せっかくアツアツのカレーを入れてもすぐ温度が下がります。
保温ジャーやスープジャーも、入れたときの温度のまま数時間保つことはできません。ゆっくりと時間がたつと温度が下がっていきます。
雑菌の繁殖しやすい温度までは下がらないように、保温ジャーの性能を100%引き出す必要があります。
そのために必要なのが予熱するひと手間になります。
麺類などを冷たいままお弁当にする場合は、予熱ではなく予冷するようにします。氷水など冷たい水を入れて保温ジャーの中を冷やすだけ。
お昼までに温度が上がっていくスピードが遅くなり、冷たいままで食べることができますよ。
カレーは熱いまま保温ジャーに入れてすぐにふたを閉める
カレーを保温ジャーに入れるときは、予熱した容器にアツアツのカレーを入れて、すぐにふたを閉めましょう。
温度が下がる時間を少しでもなくすためのポイントです。
入れる量は容器の容量と同じにしましょう。小食だから、と少なく入れると冷める時間が早くなり、腐敗の原因になることも!
お弁当を詰めてから6時間以内に食べる
保温ジャーやスープジャーのほとんどのメーカーが、「6時間以内」に食べることを前提としており、保温性能について「6時間後が〇〇度」という表記になっています。
お昼が12時なら朝6時、13時なら朝7時以降にお弁当を詰めるようにしましょう。
お弁当にカレーを入れるならレトルトが便利
お弁当にカレーを持っていくのに便利なのがレトルトカレーです。毎日のお弁当を作るのは、ホント大変です。
昨日の残りを冷蔵庫に入れずに、キッチンにお鍋のまま出しっぱなしにしておいたようなカレーはお弁当にするのは危険です!
レトルトはパウチのまま開封しなければ、常温でも長期保存可能になっていますので、お弁当にも安心・安全に使えます。
保温ジャーに入れて持っていく場合は、開封したものをレンジや鍋でしっかり温めてから入れるようにしてくださいね。
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まとめ
- お弁当にカレーを持っていくなら、保温ジャーやスープジャーを使う
- カレー・ご飯・おかずをそれぞれ入れることができるランチジャーを使う方法
- スープジャーにカレーを入れてごはんは別に持っていく方法
- どんぶり弁当用保温ジャーにカレーを入れて持っていく方法
- 必ず保温ジャーに熱湯を入れて1分程度容器を予熱して使う
- 予熱した容器にアツアツのカレーを入たらすぐにふたを閉める
- お弁当を詰めてから6時間以内に食べる
- お弁当にカレーを持っていくのに便利なのがレトルトカレー
特に夏は、ランチジャーで保温したお弁当は大丈夫なの?と不安になりますが、正しく保温できれば食中毒の心配はありません。
レトルトをうまく使えば、時短にもなりますし大変なお弁当作りを手抜きできちゃいます!
保温ジャーやスープジャーを使って、夏も冬も、大好きなカレーをお弁当に持っていきましょう!
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