この記事では、引っ越し先で当日電気がつかない場合の主な原因と、その対処法について解説します。
引っ越ししてきたのに、新居で電気がつかない!となったら慌てますよね。
その場合の主な原因は、次の3つです。
それぞれの対処法としては、以下の通りです。
電気がつかないことには必ず理由がありますし、その対処法もありますよ。
ひとつひとつ、解説していきますね。
引っ越し先で電気がつかない理由
引っ越し先で当日電気がつかない理由は主に次の3つでしたね。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブレーカーが下がっている場合
屋内に配電盤がありますので、まず最初にブレーカーが全部上がっているかどうかチェックします。
洗面や玄関などの天井近くにあることが多いです。
ボックスに入っていることもあります。
イラストのように「入」が見えていればOK。
配電盤には、大きいブレーカーが1つか2つ、小さいブレーカーが数個あります。
役割がそれぞれ違いますが、「電気を通す」という意味では同じなので、入居したら大きいブレーカーから全部上げてください。
これで電気がつけばOK。
小さいブレーカーを上げたら大きいのが落ちてしまう
これは漏電ブレーカーが動作している状態で、電気はつきません。
漏電ブレーカーの故障の場合と、本当に漏電の危険がある場合とがあります。
まずは地域の一般送配電業者へ連絡が必要です。
場合によっては電気工事店に修理してもらう必要があるため、集合住宅の場合は管理会社にも連絡しましょう。
全部ブレーカーを上げても家の一部だけつかない場所がある
電柱から建物に電気を引き込む途中で、故障が起きている可能性があります。
ブレーカーを全部上げたのに、家の半分だけつかない、というような場合には地域の一般送配電業者へ連絡しましょう。
24時間対応してくれますよ。
一般送配電業者の名前 | 電話番号 |
---|---|
北海道電力ネットワーク株式会社 | 各事業所で対応 |
東北電力ネットワーク株式会社 | 0120-175-366 |
東京電力パワーグリッド株式会社 | 0120-995-007 |
中部電力パワーグリッド株式会社 | 各事業所で対応 |
北陸電力送配電株式会社 | 0120-837-119 |
関西電力送配電株式会社 | 0800-777-3081 |
中国電力ネットワーク株式会社 | 各事業所で対応 |
四国電力送配電株式会社 | 各事業所で対応 |
九州電力送配電株式会社 | 0120-986-306 |
電気の使用開始連絡を忘れている場合
引っ越し先で電気を使うことを電力会社に連絡していない場合は、ブレーカーを上げても電気が使えないことがあります。
多くの場合、入居時にはその部屋に電気の契約者がいない状態ですので、通電が切られている状態です。
使用開始連絡をすると、電気が使えるようにしてもらえます。
当日の申し込みでも、電力会社は使用開始を受け付けてくれます。ただ、通電に時間がかかることが多いようです。
近隣地域が停電している
かなり稀なケースですが、地域的な停電が起きている場合は、ブレーカーを上げても電気はつきません。
昼間だとわかりにくいのですが、ご近所で「電気消えた!」「つかない!」と言っているようなら、停電状態です。
地域の一般送配電業者では、停電の情報をHPで公開していますので、チェックしてみましょう。
停電だとわかったら、火災にならないようにブレーカーをいったん落として、通電を待ちましょう。
手続きをしたのに電気がつかない理由
ブレーカーは全部上がっていることを確認し、電気の使用開始の手続きもしたのに、引っ越し当日電気がつかない、ということもあります。
この場合の理由は、大きく分けて2つあります。
- 地域停電や電気配線のトラブルなど、電気の流れに問題がある場合
- 契約に行き違いがある場合や通電に時間がかかっている場合
電気の流れにトラブルがある場合
地域的な停電の時はもちろん電気はつきません。
自分の家だけ、集合住宅の自分の部屋だけ、という場合には何らかのトラブルが電気配線に起きていることもあります。
この場合は、一般送配電業者へ連絡が必要です。24時間対応してくれていますので、連絡してみましょう。
通電に時間がかかることもある
引っ越しギリギリに使用開始の連絡をした場合や、新築などでうまく場所の特定ができていないときに、通電に時間がかかることがあります。
- 引っ越し前夜遅くにネットで使用開始の申し込みをした
- 当日に電話やネットで使用開始の手続きをした
- 電話で申し込んだときに「場所が特定できない」と言われた
- ネットで申し込んだ後、メールで「場所が特定できない」と言われた
引っ越し当日に使用開始連絡をした場合は時間がかかることも
電力会社は当日の使用開始を受付してくれますが、電話やネットで申し込みをしてから実際に電気が流れるまで、場合によっては数時間かかります。
まずは契約した電力会社に連絡して、使用開始連絡がちゃんとできているか確認しましょう。
契約できていれば、待っていれば電気が使えるようになります。
場所が特定できなかった場合は確認のため時間がかかる
申し込みの時の電話の時や、申し込み後に届いたメールなどに「場所が特定できません」とあった場合にも通電に時間がかかることがあります。
申し込んだ電力会社から現地確認の手配がされ、一般送配電業者が現地に行くことがあるためです。
この場合は当日作業員から電話がくることもありますので、知らない番号からの電話でも出てみるようにした方がよいですね。
引っ越し先で電気がつかないときの原因と対処法まとめ
- 引っ越し先で電気がつかない理由は主に地域の停電、使用開始連絡がうまくいっていない、電気のトラブルの3つ
- まずブレーカーを全部上げてみる
- 地域の停電なら様子を見る
- 使用開始連絡を忘れていた場合は、使用開始連絡をする
- 使用開始連絡がうまくいっているか、電力会社に確認してみる
- 配線のトラブルが考えられる場合は一般送配電業者に連絡する
- 電気の使用開始の状況によっては通電に時間がかかることがある
引っ越した先で電気がつかないときは、慌てずにひとつひとつの項目を確認してみてくださいね。
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