朝は時間との勝負。お弁当を作ったけれど、冷ます時間が足りない!なんてことありませんか?
- お弁当を早く冷ます方法が知りたい
- つくってからどのくらいの時間たてばふたを閉めて大丈夫なの?
- 作ったお弁当を冷蔵庫に入れて冷ましちゃダメ?
- お昼になるとお弁当のごはんがパサパサしておいしくないのはなぜ?
お弁当は冷ましてからふたをしないと、食中毒の危険があるのでちゃんと冷ましたいもの。
ごはんがパサパサするのも避けたいですよね。
この記事ではそれぞれの項目について詳しく解説していきます。
お弁当を冷ます時間がない時は保冷剤を使おう!
お弁当を冷ます時間がない時は、保冷剤を使うと便利です。大きな保冷剤があればそれでOKですが、ない時は冷却枕も使えます。
冷却枕をビニール袋に入れて、その上にごはんを詰めたお弁当箱をふたを開けたままで乗せちゃいます。
粗熱が取れたら蓋をして、持ち運び用の保冷剤をお弁当袋に入れて持っていけば、食中毒の心配もありません。
お弁当を冷ます時間はどのくらいか、気温で変わる
お弁当を詰めてからどのくらいの時間でふたを閉めるのかというと、我が家では「湯気がなく触って室温と同じくらいになったら」が目安です。
時々「何分くらいたったらお弁当箱のふたを閉めていいの?」と質問されるのですが、はっきり「何分」というのはない、と思っています。
夏は室温も高くお弁当も冷めにくいので、室温で冷まそうとするとかなり時間がかかります。
反対に、冬は室温も低いので、あっという間に冷めてくれます。
お弁当箱はごはんは冷めていたらおかずも冷めている
冷めたかどうかは、ごはんが基準です。お弁当箱のご飯が冷めていたらふたをする目安にしています。
ごはんや大きなおかず、メインのおかずは中まで冷めにくく時間がかかります。
ですので、ごはんが冷めていたらおかずも冷めている、という風に考えています。
室温に置いたお弁当は、室温までしか温度は下がりません。夏は30度近い室温であれば、30度前後までしか冷めない、ということです。
食中毒の危険が小さくなるのは20度以下ですから、夏は20度以下まで冷ますためには保冷剤の力を借りた方がよいでしょう。
もちろん、気温が高い時は持ち運ぶときも保冷剤は欠かせませんね。
お弁当のご飯を冷ますとパサパサになるのは水分が蒸発するから
お弁当のご飯がパサパサになる原因は、水分が蒸発してしまうことと、お米のでんぷんの劣化の2つです。
早く冷ましたい!と扇風機を使うと、ごはんの水分が必要以上に飛んでしまい、パサパサになることがあります。
また、炊飯したごはんは時間がたつにつれてでんぷんが劣化していくため、パサパサしてしまうこともあります。
お弁当のごはんの水分が蒸発してしまう理由
炊き立てのごはんから水分が蒸発してしまうのは、次の4つが主な原因です。
炊いたときの水分量がもともと少なかったり、お米が十分水を吸わないうちに炊いたりすると、ごはんがパサつく原因になります。
また、熱いごはんを早く冷ましたくて冷蔵庫に入れる場合も、お弁当箱のふたをしなかった場合ごはんがパサパサになることがあります。
扇風機はごはんを早く冷ますのに効果的ですが、お米の水分を飛ばし過ぎることがありますし、室内のホコリを巻き上げるので不衛生なことも。
扇風機を使う場合には、保冷剤の上にお弁当を置いて冷やしながら、短時間使うようにするとよいそうです。
お弁当のごはんのでんぷんが劣化してしまう理由
冷蔵庫にごはんを保存するとでんぷんが劣化してしまうため、ごはんのパサつきの原因となります。
でんぷんから水分が抜けてしまい、ごはんのおいしさの一つである粘り気がなくなるため食感が悪くなるんですね。
ごはんを保存するときは冷蔵庫ではなく、ラップできっちり包んで冷凍庫で保管すると温めたときにおいしく食べられます。
家庭でチャーハンやピラフを作るとき、あえてパラっとしたごはんにするために、いったん冷蔵庫で保管する方法はありますよ!どうしてもパラパラチャーハンにならない、とお悩みでしたら、ラップをしないでごはんを冷蔵庫で数時間~一晩保管したものを使ってみてください。
お弁当のおかずの冷まし方と詰める順番
お弁当を詰めるときは、ごはんが最初です。次に揚げ物などのメインおかず、その後野菜おかずやマリネなどの冷たいおかずの順番です。
お弁当は冷めてから詰める、が鉄則ですが、急いで冷ましたいときはお弁当箱ごと保冷剤の上で冷ます方が効率的。
また、作る順番を考えると時短もできますよ。
前日から準備できるものは準備しておく
前日に準備できることは準備しておきます。朝イチから全て作るのはとっても大変です!
ただでさえ忙しい朝の時間を少しでも有効に使えるように、前日夕飯を作りながらお弁当の準備をします。
ここまでしておけば、朝が各段に楽になります。
毎朝のお弁当を作って詰める手順
20年以上お弁当を作り続けている私の、朝の手順をご紹介します。
もっと効率的にできる方法もあるでしょうし、皆さんのご家庭にあったやりかたを見つけてくださいね。
- ステップ1タイマーで炊き上がったごはんをお弁当箱に詰める
お弁当箱はキレイに洗って乾いていることを確認します。
ごはんを急いで冷ましたいときは、お弁当箱ごとごはんを保冷剤の上に置きます。
- ステップ2メインおかずを作る
揚げ物や焼き物を作り、できたらバットやお皿にうつして冷ましておきます。
- ステップ3卵焼きを焼く
真夏以外は家族の好物なので、たいてい卵焼きを作ります。
中までしっかり火を通したいので、巻き終わったら火を止め、フライパンにふたをして予熱で中心まで火を通します。
火が通ったらカットし、冷まします。
それから朝食の準備。サラダの野菜を切ったり、ウインナーを焼いたりします。
- ステップ4きれいな菜箸でおかずをつめていく
朝食の準備が終わるころにはメインおかず・卵焼きともに粗熱が取れているので、お弁当箱に詰めていきます。
前日に作り置いた煮物や炒め物などの野菜おかずも、アルミカップなどを使用して詰めていきます。
- ステップ5急ぐときは保冷剤の上でおかずも冷ましておく
お弁当箱にふたはせずに、ごはんとおかずは冷めるまで置いておきます。
朝食を食べ、出かける支度をしている間に冷めていることがほとんどです。
あとは各自保冷剤と一緒にお弁当袋に入れて出勤です!
朝食の準備も込みで、30分もあればお弁当箱に詰めるところまで終わります。
メインのおかずがレンジでチンできるものだと、揚げたり焼いたりの時間が省けますので、実際に作るのは卵焼きくらいです。
我が家は家族みんな、冷凍食品や出来合いのお惣菜をお弁当に入れることに抵抗がないので、存分に利用しています。
お弁当の冷まし方、冷蔵庫にいれるのはNG
作ったお弁当を早く冷ましたいからと言って、熱いまま冷蔵庫に入れるのはおすすめできません。
冷蔵庫によっては、暖かい食材を急速に冷やすことができる機能がついたものがあり、そういう機能を利用することはできます。
我が家の冷蔵庫は残念ながらそんな便利機能がついていないので、急いでいるときでも作りたてのお弁当を冷蔵庫に入れたことはありません。
また、食品の安全とは違う次元のお話にはなりますが、冷蔵庫にお弁当を入れてしまうと、持って出るのを忘れることがあるんです。
粗熱が取れるまでは保冷剤の上で冷まし、持ち運ぶときにもお弁当袋に保冷剤を忘れないようにすれば安心しておいしいお弁当を食べることができますよ。
まとめ
- お弁当を冷ます時間がない時は保冷剤を使う。冷却枕でもよい。
- 湯気がなく触って室温と同じくらいになるのが、お弁当箱のふたを閉める目安
- 冷めたかどうかは、ごはんが基準。ごはんが冷めたらおかずも冷めている
- お弁当のご飯がパサパサになる原因は、水分が蒸発してしまうことと、お米のでんぷんの劣化の2つ
- お弁当を詰める順番は、ごはんが最初で次に揚げ物などのメインおかず、その後野菜おかずやマリネなどの冷たいおかずの順番
- 前日にごはんのタイマーセットなど準備できることは準備しておく。
- お弁当を早く冷ましたいからと言って、熱いまま冷蔵庫に入れるのはおすすめできない。
- 冷蔵庫庫内の温度が上がったりお弁当に接する食材が傷む可能性があるため
毎日続くお弁当作りは本当に大変です。お弁当を急いで冷ましたい!と思うこともしばしばでしょう。
保冷剤や冷却枕を使うと早く冷ますことができますし、冷蔵庫に熱い食材を急速に冷やす機能がついていれば使うと便利です!
前日の夜の仕込み作業も慣れてしまえば負担になりません。朝に楽をするためのちょっとした工夫が参考になったらいいな、と思います。
コメント