この記事ではNELLマットレスが汚れたときの洗い方やクリーニングに出すときの注意点から普段できるお手入れ方法まで解説しています。
結論から言うと、NELLマットレスは家庭で洗濯することはできません。
マットレス本体が汚れたときは、中性洗剤や重曹など汚れにあった方法で部分洗いをして対処するようにします。
反面、普段はシーツやベッドパッドを敷いて使うこと、マットレス本体は陰干しをして湿気を飛ばすなどのメンテナンスで充分。
NELLマットレスのポケットコイル構造は通気性がとてもよく、時々湿気を飛ばす程度で充分長く使えるんです。
NELLマットレスの洗い方について詳しく知りたい方はこの記事を参考にして、価格やマットレスの詳細を知りたい方は公式サイトを参考にしてください。
NELLマットレスが洗濯できない3つの理由
- 複雑な内部構造になっているから
- 内部のコイルやウレタンが水に弱いから
- 風呂場で洗うにも大きく重いから
NELLマットレスが家庭で洗えない理由は構造上の特長を含めて3つあります。
ここではその理由についてひとつずつ詳しく解説していきます。
理由①:複雑な内部構造になっているから
NELLマットレスが丸洗いできない理由のひとつは、本体内部の複雑な構造にあります。
マットレス本体の中心部には、ポケットコイルという構造があり、ひとつひとつ不織布に包んだ独立したスプリングコイルを全体に並べています。
そのコイル構造の上下に薄いウレタン素材と不織布を交互に重ね、合計で13層の多層構造になっているんです。
この複雑な構造が寝心地の良さの理由であるとともに、丸洗いが簡単にできない理由にもなっています。
しかも、この構造を表面の布地でしっかりとまとめているため、本体のみならずカバーだけを外して洗うということもできません。
理由②:内部のコイルやウレタンが水に弱いから
NELLマットレスの本体には、たくさんの金属製コイルや薄いウレタン素材が何層も使われています。
コイルの金属は水に濡れたあと完全に乾かすことができないと、サビの原因になり劣化が急激に進みます。
ウレタン素材は水に弱く濡れると破れたり型崩れしやすくなり、また乾きにくい素材のためこちらも完全に乾かすのは非常に困難です。
マットレスが湿ったままにしておくと、カビや雑菌が繁殖する原因にもなり、衛生的に使い続けることはできません。
完全に乾かすことが難しいということも、NELLマットレスが丸洗いできない理由となんですね。
理由③:風呂場で洗うにも大きく重いから
シングルサイズであっても、マットレス本体は大きく、風呂場でシャワーで洗うにも大きすぎます。
NELLマットレスの大きさは、シングルサイズで幅95㎝×長さ195㎝×厚さ21㎝。重さは約22㎏あります。
寝室から風呂場に持ってくるだけでも大変な重労働ですし、サイズ的にもバスタブに入らないご家庭も多いでしょう。
仮に風呂場のシャワーで洗えたとしても、濡れたマットレスは更に重くなり、乾かせる場所まで移動させることは現実的ではありません。
このような物理的な側面も、NELLマットレスが家庭で丸洗いできない理由です。
NELLマットレス本体につく代表的な5つの汚れの種類別落とし方
- ホコリや小さなゴミは掃除機で吸い取る
- 飲み物や食べ物の汚れは中性洗剤で拭き取る
- 寝汗は中性洗剤で叩き落す
- 血液の汚れは冷水で叩いて落す
- おねしょやペットのそそうなどは重曹で匂いも落とす
NRLLマットレス本体は水洗いできないため、汚れたらすぐに対処することが長くきれいに使うカギになります。
汚れた部分だけを汚れに合わせた対処法で洗うことで、シミやカビを防ぐことができ、マットレスの寿命を延ばすこともできますよ。
ここでは、マットレスによくある5種類の汚れの落とし方をそれぞれ解説しましょう。
汚れの種類①:ホコリや小さなゴミは掃除機で吸い取る
マットレス表面には知らないうちにホコリや小さなゴミ、ダニなどが溜まります。
定期的に掃除機をかけることで、目に見えないアレルゲンを減らし、清潔な状態を保てます。
NELLマットレスを掃除をするときは、布団専用のアタッチメントや弱めの吸引力を使うと生地を傷めにくく安心です。
シーツやベッドパッドを洗濯するタイミングでの掃除を習慣にすれば、大きな負担を感じることはないでしょう。
週に一度のペースで掃除機をかけるようにすると、快適な寝心地を維持しやすくなります。
髪の毛やペットの毛は掃除機では取りにくいため、粘着テープなどで取り除くと簡単に掃除ができますよ!
汚れの種類②:飲み物や食べ物の汚れは中性洗剤で拭き取る
飲み物をこぼした時など、軽い汚れは中性洗剤を薄めた布で拭き取ると効果的です。
このとき、布を固く絞ってNELLマットレスに水分が残らないように注意することが大切です。
汚れを拭き取った後は、乾いた布で水分を吸い取り、しっかり乾燥させましょう。
漂白剤や強力な洗剤は生地を傷める可能性があるため、使用は避けるのが安心です。
汚れの種類③:寝汗は中性洗剤で叩き落す
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかいていると言われます。
NELLマットレスは通気性に優れているので汗をかいても湿気がこもりにくいのですが、夏場などたくさん汗をかいた後はケアが必要。
NELLマットレスに汗がしみ込んでしまうほどたくさん寝汗をかいたときは、薄めた中性洗剤を溶かしたぬるま湯で布を濡らしたものを使います。
固く絞った布で、マットレスの表面を軽くぽんぽんと叩いて汗を叩き落すようにすると効果的です。
汚れを落とした後は必ずマットレスを立てかけて陰干しをして、水分を完全に乾かすようにしてください。
汚れの種類④:血液の汚れは冷水で叩いて落す
血液汚れは必ず冷水を使って対処するのが一番大切です。
血液はお湯を使うと固まってしまう性質があり、一度固まると完全に落とすことが困難になります。
そのため、血液汚れには冷水を使うことと、汚れたらできるだけ早く対処することがポイント!
汚れてからすぐに対処できれば、冷水で叩いて落とすだけでもかなりきれいにすることができます。
市販のシミ抜き剤は強力に汚れを落としてくれますが、成分も強いのでマットレスの表地を傷めてしまうことがあるので注意しましょう。
汚れの種類⑤:おねしょやペットのそそうなどは重曹で匂いも落とす
小さいお子さんのおねしょやペットのそそうなど、尿汚れに対しては重曹をぬるま湯に溶かしたものが効果的です。
重曹には消臭効果があるため、匂いも汚れと一緒に落とす効果が期待できますよ。
クエン酸も同様に尿の臭いの成分であるアンモニアを中和させる効果があり、尿汚れを落とすことに使えます。
ただ、クエン酸そのものの酸っぱい匂いが気になる人もいると思いますので、その点は注意してくださいね。
まずは、乾いたタオルでNELLマットレスについた尿を、中までしみ込んでしまう前にできるだけ吸い取るようにします。
その後、重曹水を別のタオルにしみ込ませて固く絞ったもので、トントンと叩いて残った尿と匂いを落とします。
汚れは落ちたけれど匂いが気になる、というときは、重曹をマットレスに振りかけて1時間程度おき、その後掃除機で吸い取る方法も効果があります。
最後に風通しの良い場所にマットレスを立てかけ、完全に水分を乾かすようにしてください。
NELLマットレスをクリーニングに出すときの注意点3つ
- クリーニング店にマットレスを洗うことができるか確認する
- マットレスクリーニングの費用の相場を知っておく
- 尿汚れや汚物が付着したマットレスはクリーニングに出せない
ひどく汚れてしまった場合など、家庭でのケアでは汚れが落とせない場合、専門業者にクリーニングに出す選択肢があります。
ここではマットレスを専門のクリーニングに出すときの注意点を3つ解説します。
注意点①:クリーニング店にマットレスを洗うことができるか確認が必要
NELLマットレスはポケットコイル構造がメインになっているマットレスなので、専門業者にクリーニングの依頼ができる可能性があります。
マットレスがクリーニングに出せるかどうかは、マットレスの素材の種類によって異なります。
マットレスの種類 | クリーニングの可否 |
---|---|
スプリングマットレス (ボンネルコイル・ポケットコイル) | 〇 |
ファイバーマットレス | 〇 |
ラテックスマットレス | × |
ウレタンマットレス | ×(業者によって受け付けてくれるところも) |
また、マットレスのクリーニングには専門的な知識や技術、設備が必要で、全てのクリーニング店でマットレスを洗えるわけではありません。
クリーニングに出す前に、NELLマットレスであることを業者に伝え、クリーニングできるかどうか確認してから依頼しましょう。
注意点②:マットレスクリーニングの費用の相場を知っておく
実際にマットレスをクリーニングに出した場合の費用の基本的な料金の相場は大体下の表のようになっています。
マットレスのサイズ | 料金の相場(片面) |
---|---|
シングル | 8,000円~12,000円 |
セミダブル/ダブル | 9,000円~15,000円 |
クイーン/キング | 10,000円~20,000円 |
クリーニング業者によってかなり幅がありますが、ざっくりと1万円はかかる、と考えていた方がよさそうです。
基本料金にプラスして、オプションとなる処理や加工をプラスする場合は、以下のような料金設定になることが多いようです。
オプション | 料金 |
---|---|
ダニ駆除処理 | 約3,000円 |
カビ除去や予防処理 | 約5,000円 |
脱臭処理 | 約3,000円 |
染み抜き処理 | 1,000円~ |
基本料金に加えてこれらのオプションを付け加えると、シングルサイズのマットレスのクリーニング料金は2万円を超える程度になりますね。
注意点③:尿汚れや汚物が付着したマットレスはクリーニングに出せない
もっとも重要なポイントは、NELLマットレスに限らず、尿や吐しゃ物、汚物がついたマットレスはクリーニングに出せないという点です。
これは法律で厳密に規定されているため、クリーニング店に出しても断られてしまいます。
伝染性の疾病の病原体による汚染のおそれのあるものとして厚生労働省令で指定する洗濯物を取り扱う場合においては、その洗濯物は他の洗濯物と区分しておき、これを洗濯するときは、その前に消毒すること。ただし、洗濯が消毒の効果を有する方法によつてなされる場合においては、消毒しなくてもよい。
クリーニングの前に消毒する設備が一般のクリーニング店にないこと、また感染症予防の観点から受け付けてもらえないのです。
汚物などがついてしまった場合は、家庭でできるだけのケアをすることで対処するか、汚れがひどい場合には思い切って買い替えを検討しましょう。
NELLマットレスを清潔に長く使うための4つのポイント
- シーツやベッドパッドをマットレスにかぶせて使う
- マットレスを定期的にローテーションする
- 除湿シートを併用して湿気対策をする
- ベッドルームを換気してカビを防ぐ
NELLマットレスを快適に長く使うためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。
ローテーションや湿気対策、定期的なカバーの洗濯に加え、部屋の環境を整えることも大切です。
小さな工夫を積み重ねることで、清潔さと快適な寝心地を維持できます。
ポイント①:シーツやベッドパッドをマットレスにかぶせて使うこと
NELLマットレスは購入時に取り外して洗えるカバーがついていません。
ですので、そのまま使うと汚れやゴミがマットレスに直接ついてしまいます。
NELLマットレスを購入したら、寝る前にボックスシーツやベッドパッドなどを敷き、軽い汚れや寝汗はマットレスに触れないようにしましょう。
シーツは何度でも洗って交換できますし、お気に入りのシーツやベッドパッドでインテリアを彩ると気分も上がります。
季節ごとに夏は接触冷感素材を、冬はふんわりと温かいさわり心地のシーツを使うと眠りの質もよくなりますね。
ポイント②:マットレスを定期的にローテーションすること
同じ面を使い続けると、体重がかかる部分だけがへたりやすくなります。
3か月~半年に一度を目安にマットレスの上下や裏表を入れ替えると、負荷が均一に分散されます。
NELLマットレスは表裏両方が同じように使えるようになっているので、時々裏返して使うことでマットレスの寿命を延ばすことができます。
この習慣を取り入れることで、寝心地が長持ちし、へたりの防止にもつながります。
夏物寝具と冬物寝具の入れ替えの時などにローテーションをするようにすると負担感なく続けられることでしょう。
ポイント③:除湿シートを併用して湿気対策をすること
ベッドフレームとNELLマットレスの間に除湿シートを敷くと、湿気を吸収してカビの発生を防げます。
特に梅雨や夏の時期は湿度が上がりやすいため、除湿シートが大きな役割を果たします。
定期的にシートを天日干しすれば吸湿力を回復でき、経済的にもおすすめです。
また、ベッドフレームもすのこになっているものを使うと、更に湿気がこもりにくくなります。
もともとNELLマットレスは通気性がよい構造なので、それを十分生かすようにマットレス周りを整えたいものです。
ポイント④:ベッドルームを換気してカビを防ぐこと
部屋の空気がこもると湿気が溜まり、カビやダニが発生しやすくなります。
朝起きたら窓を開けて空気を入れ替えるだけでも、湿気対策に効果的です。
エアコンの除湿機能や空気清浄機を併用すると、さらに快適な環境を維持できます。
定期的に窓を開けることや、湿気が強い季節にはサーキュレーターや扇風機を使って強制的に湿気を外に送り出すのもよいでしょう。
部屋の換気をすることで気分もスッキリしますし、NELLマットレスの湿気も飛んで長持ちするようになりますよ!
NELLマットレスの洗い方まとめ
- NELLマットレスは丸洗いできない
- カバーを外すことができず洗えない
- NELLマットレスが洗えない理由は3つある
- 汚れた場合はその部分の適切なケアで対処する
- ひどく汚れた場合はクリーニング業者で対応してもらえる可能性がある
- 普段はシーツやベッドパッドでNLLマットレスを汚れから守ろう
NELLマットレスは本体を水洗いできないため、普段からシーツやベッドパッドを併用することが基本的な使い方となります。
もし汚してしまった場合は、汚れの種類に応じてすぐに部分的に洗剤などで叩いて洗うことで対処するようにしましょう。
さらに、ローテーションや湿気対策、部屋の換気を組み合わせれば、清潔で快適な睡眠環境を長く保てます。
日々のちょっとした工夫を積み重ねて、大切なマットレスをより長く快適に使い続けましょう。
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